仏像の三尊仏のように、中央に背の高い主石(中尊石)を、左右に主石より低い添石(脇侍石)を配した構成で、もっとも基本的な意匠です。
背の低い石を組み合わせた形式のものを品文字石組と呼ぶこともあります。
鶴・亀石組も蓬莱思想で、長寿延年を祈願するため、鶴・亀等の長寿の動物をかりて、その形を庭に意匠したもの。
1石で表すこともありますが、亀石組は亀頭石,亀脚石,亀尾石を用いて表すものが多い。
鶴石組は長い首を表現した鶴首石や、羽を表現した羽石を抽象的に用いて表すものが多く、一見しただけでは鶴と判らないものもあります。
島の中心には蓬莱山を意味する中心石を立てたり、仙木である松を植えたりすることが多い。
風景的石組の一種で、自然の滝のように、庭園内に水を落とす景色を造り、同時に造形美としての石組を見せたもの。
当初から水を落とさない象徴的な滝は「枯滝石組」といいます。
滝身の部の不動石(守護石,滝副石,立石などとも呼ばれる),童子石,石座石(蓮花石とも呼ばれる)や、滝壷部の水受石,水分石などの役石によって構成されます。
滝石組に
中国で古来から信じられてきた陽の数、奇数の代表的数字、七・五・三という吉数の石を用いて石組みとするもの。
龍安寺庭園が名高い。
男根と女陰を象徴した石。子孫繁栄の願いを込めて組まれたもので、江戸時代の大名庭園で流行しました。
子孫繁栄は『御家』の存亡に直結していただけに、現代ほど医療が発達していなかった時代において世継ぎは多いほど安心であった。
岡山後楽園には、その大きさと数において随一であり有名です。
中国の道教、神仙思想からきたもので、一石でおこなう場合は巨石をあおって立てます。これは蓬莱の島が人の近づけない峻厳な絶壁を表現したものです。
古代インドの仏教の宇宙観を表現した石組。九山八海の中心にそびえる崇高な山で仏教の理想世界をあらわすもの。 中心に須弥山を象徴した高い石を立て、周りに九山八海に見立てた集団石組を配するのを基本とします。
実用的石組の一種で、手水鉢をかがんで使うように役石を組んだ全体の設備をいいます。
手水鉢の前に前石を据え、間に海と称する流しを作り、左右に湯桶石,手燭石といった役石を組む。