水浴みによって身体の汚れを洗い清めると同時に、心の罪やけがれをも祓うことができるとするミソギを簡略化させた形の手水鉢は、寺社によく備えられています。
この、手を清め口をすすぐための手水鉢が庭の中に持ち込まれるようになったのは、石灯籠の場合と同じように、やはり茶の湯の関係からと考えられています。
手水鉢には、低くつくばった姿で使う「
蹲踞は、「水鉢」を中心に、手水を使うために乗る「
前石は飛石よりもやや大ぶりのものを用い、かつ少し高めに据えます。なお、手燭石と湯桶石の左右は、茶道の流派によって異なります。(右に湯桶石、左側に手燭石を置くのが一般的であるが、裏千家流では、右に手燭石、左に湯桶石を配置する。)
これらの役石に囲まれた部分は「海」と呼ばれ、水鉢からこぼれる水を受けるために低くし、砂利やゴロタ石などを敷きつめます。
排水口を隠したり、柄杓の水を掛けた時に水が跳ねにくくするために丸いゴロタ石などを置いて用いられる役石を「
水鉢を海の向こう側に据える形式を「向う鉢」、海の中に据える形式を「中鉢」と呼びます。
一般的に自然石の水鉢は向う鉢とし、見立てもの、あるいは創作ものの水鉢は中鉢とすることが多い。
「水鉢」,貴人に対して臣下のものが柄杓に水を汲んで差し出すために足をおく「
本来は、田畑を荒らす鹿や猪,猿などを追いはらうための設備として考案されたもので、別名を「